おらほうの市は最近になって草ごみの日ってのができましてね。ちょうどいい塩梅に梅雨明けの昨日がその日だったんで。あ、日曜恒例の万葉噺です

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てな訳で昨日はもう第三土曜日だったんですね。
これ、どこんでも絡み付いてるの。ヘクソカヅラっていうのね。
金の熊手 (きんのくまで じゃないよ、念の為) 持ち出して一家総出で引きむしって捨てて回りました。
調べてみれば、日本全国、生垣に絡みついてるのの7割がたはこのヘクソカヅラということで。
日本を代表する植物には違いありません。

万葉集にも、当然、葛(カヅラ)=クズはよく出てくる、
先ずは、『目指せ!! 平成の女蜀山人!』投稿の復元から参りましょう。

こうなりゃ何でも構わないから旋頭歌を

2005年06月09日


萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花


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巻八-一五三八、秋の七草、ハギ(萩)、オバナ(尾花=ススキの花穂)、クズ(葛)、ナデシコ(カワラナデシコ、河原撫子)、オミナエシ(女郎花)、フジバカマ(藤袴)、アサガオ(今のキキョウ、桔梗)を歌った山上憶良の歌です。
これが旋頭歌ですね。
触れましたように、奈良時代以降は長歌や旋頭歌は殆ど詠まれなくなり、和歌といえば短歌を指すようになりました。

ちょうど将棋みたいなもんですか。
ご存知?
元々将棋には、大中小の3種類があったんですよ。
今の将棋は「小」。
銅将だの鉄将だのって駒があったようで。
そうそう、太子なんて駒もあって、玉をとっただけでは勝ちにならなかったらしいですよ。
太子がいるかぎり国は滅びない…

以上、現在の日本企業がなんか忘れかけているものに思いを馳せている齋藤杏花 (さいとうあんな)当時のHNの断片情報でした。

うーん、歌自体は以前お話したような気もするような…
それに読み返してみるに、主テェマである歌体の説明をはしょってしまってますねえ。
仕方ない、16年余の時を経て補足と参りましょう。

旋頭歌ってのは五七七五七七の歌体をいいます。
五七七、これが歌の原点で片歌というのですがそれを2つ重ねてる訳です。
更に秋の七草ってことで歌としては時期早です、わ。
ならもう一首行きますか。

ま葛延ふ 夏野の繁く かく恋ひば まこと我が命 常ならめやも

巻十1985は草に寄すとあります。
どう?今の時期ならこれっしょ?
将に昨日の草むしりがごとき、暑っ苦しぃぃぃぃぃ歌でした。

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