『橘の 寺の長屋に わが率宿し 童女放髪は 髪あげつらむか』 この歌を取り上げるのは実は2度目です


今朝は出し抜けに、とんでもなく扇動的な産経新聞記事です。
昨日某ツイッターでトピックになってまして、当然のこととして(?)私こと齋藤杏花 (さいとうあんな)は首突っ込んだのでありますが。
まあ、驚きますね。件の立民議員に対する批判一色なのです。

齋藤杏花 (さいとうあんな)は賛成。支持します。
ああ、別にあまのじゃくで言ってるわけではありませんよ。
そうでしょうが。方や性の多様化と称してうすっきみ悪いものを法律で保護し、その一方で真っ当な性愛の取締りを強化しようとは逆様もいいとこです。

別に、恋愛の自由をモットーとし当選の暁には三親等以内に婚姻禁止規定の廃止を公約に掲げて選挙に立候補した、東郷健さんの昔にまで遡る必要もありません。
所謂ロリの法律が成立しそうになった折の、各方面からの"真っ当な"反対は記憶に新しいところです。
しかるにいざ立法化されてしまうと、かくのごとく"真っ当な"意見は当然の如く異端の位置づけに変わってしまった…
これもまた電脳洗脳のおそろしさでしょう。

この立民議員、散々に叩かれてるみたいだけど、私ゃ一人になっても庇うぞ。

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大体土台が理屈でないものを理屈にするのがおかしな話なのです。
いいじゃないの。
吉右衛門鬼平の『おしま金三郎』の回でも御覧になってみなさい。故・峰岸徹のあの名演!
そうそう。恋愛なんてのは須らく不倫ですよ。
なのにねえ。

これじゃSEX離れが進み少子化に拍車が掛かるのも無理からぬ事だ、嘆かわしい!

さてさて、自由の任せた結果が問題を生じさせる事となり、法が介入せざるを得なくなる、ですか。
奇しくも昨日の記事で触れた事にも通じます。
ここにもまたモンスターと化したインターネットの例がありました。

んな訳で昨日twitter遊びしてた時から、このネタで万葉記事を書こうとしてあれこれ調べてた訳なのですが、ひとつ大発見。
犬養先生は、「万葉集は全編『愛の歌集』」とよくおっしゃってましたけど、令和でお馴染になった例の中西進博士も同じ説なんですね。
その題名で書籍だしてるのを見つけるに至りました。
と、とんだ副産物はありましたが、流石に少女愛の歌は『うなゐはなり』一首しか見つかりませんでしたね。

うーん、残念!
ですので以下、数多くのバリュエイションの中のオリジナル、『目指せ!! 平成の女蜀山人!』のバージョンを掲げておく事としましょう。

犬養万葉だけじゃないですよ~

2005年08月27日

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橘の 寺の長屋に わが率宿し 童女放髪は 髪あげつらむか


いやあ、凄いの見つけちゃいましたよ。
先ず、読み仮名つけないと解らないですね。

 たちばなのてらのながやにわがゐねしうなゐはなりはかみあげつらむか

とまあこんな読みをする、巻十六-三八二二、「古歌に曰はく」です。
前にお話した池田弥三郎さんの新書本繰ってるうちに見つけたのですけど。
問題は「うなゐはなり = 童女波奈里 宇奈為放」なのです。

まず、岩波書店『萬葉集』の脚注を記しましょうか。

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橘の寺-明日香川の上流(奈良県高市郡明日香村橘)の地にある寺。聖徳太子の創建にかかる。O長屋-棟の長い家。紬長い形の家。○率宿し-いざない寝た。O童女放髪ーウナヰは童女の髪の形から名づけた言葉。髪を切って頸のところまでたらしている形。ハナリは、束ねないで、垂髪の少女をいう。「少女らが放(はなり)の髪を木綿(ゆふ)の山」(巻七、三四四)など。
〔大意〕橘寺の長屋で、私が一しょに寝たあの垂髪の少女は、もう成人して、髪をあげたことだろうか。


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と、池田さんは、当然これでよしとせず「うなゐはなり」から、当時の頭部扮装→生活様式の検証に掛かるのですが、そこは割愛しましょう。

いや私が注目したのは、作者の心理なんですよ。
性行為時の髪の印象…後に閨中の♀を連想させるようになる。
「♀のリビドーの象徴である髪」がここにもありましたもので。

しかも、これは前にご紹介したやさしげなものとはちょっと趣を異にする、うらに支配の心理が感じ取れます。
うーん、なんて言ったらいいんだろう? 足のフェチ:纏足 のような…

以上、突っ込みどころ満載の 齋藤杏花 (さいとうあんな)当時のHN の一こう (稿&考) でした。


------------------------------【追記】----------------------------------

2021.6.8、発言者の名前、特定。
本多平直氏というそうです。
尾身会長と同じくリンチにされてますわ。

毎日も報じてますが将に上述リンチになってて気に食わないので、当初と同じ産経を掲載しましょう。
もっとも画像は毎日からの切り抜きですけどね。


発言すべき場所が悪かったってことでしょうな。
まあねえ。
議員なんてのは選挙落ちたら只の人ですから、己が可愛かったら黙らされるしかないでしょう。

それにつけても衆愚なんですよ。
バカッターどもは得たりと盛んに、本多氏やら所属の立民やらを毒づいてますね。
2chをおっぽりだしたアイツ
捕まって刑務所に入るべきとまで極論し、衆愚を焚付けまたぞろ人のふんどしで金儲けしてます。
あっちに流されこっちに流されの衆愚は、物事考える能力もないんだな。
これが所謂現在のロリの法律が成立するまでは真逆の価値観でしたよ。

満富俊吉郎…
一回目に本文の『うなゐはなり』を論ずるに先んじて、こちらに転載してましたか。
この共同伝ヤメ記者のロリ規制推奨檄文が、あの折には、どれだけの批判を受けたことか。
これだけしか時間のたってないことすら、もうすっかり前世の記憶ですのようですね。

だから世論なんてのはアテんなんない、と。
そうですよ。竹中平蔵なんてのに教えてもらう必要などなし、
世論は大概は間違います。
ん?歴史みてみなさいよ。

私・齋藤杏花 (さいとうあんな)も一応は社会科学者ですから、歴史に検証しない仮説など却下致します、あはっ!

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