戸塚の逃走ニシキヘビが見つかって捕獲されたとか。さてさてヘビと言うなら?

2021-05-23 10:10:50例によって例の如く、おらほうの近隣のみに通じるお天気噺で入ります。
昨日は思ったほど天気がよくありませんでしたね。
もう天気予報は外れと言っていいくらいです。
そして今ベランダに通じる雨戸をあけてみるに。
ちっとも陽なんかさしてませんよ
それどころかこれ、夜中に雨まで降ったみたいだぞ、雨粒ではっきり濡れてます。
いやあ、洗濯機回しちまって大丈夫かな?チト、心配になって来ました。

んで、昨日、意外に盛り上がってる相撲を視てた時ですよ。
何やらニシキヘビ云々って情報が。
深くは追求せずにいたとこ直後の定時首都圏ニュースで、中山カナちゃんがトップで読み上げてて、例の戸塚の脱走ニシキヘビが、無事捕獲された事を確認するに至りました。
結局は外には出ておらず、元いたアパートの天井裏の梁の鉄骨に絡まってた? ホント、ヘビ騒がせな人、じゃなかった、人騒がせなヘビですね。
きっと、叱りおく、であります。

17日も掛かった割には非常事態だとは騒がれてなかったように感じます。
やっぱ余りにも想定外の事だったので、現実の事として請けられなかったって事でしょうね。
神野寺の昔を知る者たちは、これも時代の流れなのか?、と感慨深げでした。

んで。
お噺のネタを探すべく、万葉集 蛇 で検索を掛けてみると、下記の歌が出て来ました。

苦しくも 降り来る雨か 三輪の崎 狭野の渡りに 家もあらなくに

巻三265、作者は長忌寸奥麿とあります。
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万葉名物ご当地ソング、場所は今で言う新宮市・三輪崎&佐野あたり、意味も一発で分かり如何にも犬養孝先生好みの歌ですが、先生の講義では聞いたことがなく、よって本邦初公開です。
岩波の萬葉集にも大した解説も出ておらず、僅かに作者・長忌寸奥麿に関する記述が僅かに一行欄外にあるだけです。

では何故、齋藤杏花 (さいとうあんな)の知る所となったのか?
それは申し上げたとおりのネット検索で、雨月物語(上田秋成)『蛇性の婬』に挿入歌としてこの歌が出てくるとの情報を見つけたからです。
蛇性の婬、三輪崎住人の青年が美しい女性と恋をするも実はその美女の正体たるや何と大蛇で、取りつかれた挙句に法カによって退治する、という物語です。

ねえ?ここでヘビに繋がるんですよ。
戸塚のニシキヘビの雌雄は不明ですが、説話の蛇(の化身)ってのは大概は♀ですよね。
それこそ近くに娘道成寺なんて別伝承もあるくらいですし。

で、蛇性の婬
私も名前くらいは聞いた事はありましたが、正直昨日になって付け焼刃であれこれ調べた程度です。
ストーリーは完全にうろ覚えと一致してたのですが、残念ながらついに万葉歌が挿入されているとこまでは確認できませんでした。

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そうそう。白娘子。
私が前に見ておぼろげに記憶してたのは、レディコミなんだな。
支那の"蛇性の婬"元伝説(と思われる白娘子伝説)の漫画化です。
成人女性向け漫画とあって、

商家の若旦那が商売からの帰り道、売られてる白ヘビを助けてやる、
しばらく知ったら白い着物を着た美少女かあらわれ、
「おにいさま、先程は助けて下さって有難う御座います。姉も是非にお礼致したいと申してありますので、是非拙宅に」
とまあ従ったら絶世の美女が丁重に出迎え、種族を超えた純愛になる、

という展開でした。
仏教のプロパガンダになってしまった雨月と異なり、ハッピーエンド純愛ルートですね。
これが齋藤杏花 (さいとうあんな)が昔ちらりみた雨月類似の伝承説話となると、バッドエンドの怪談ポルノとなります。

こっちは舞台的には、完全に純国産です。
とある美丈夫が川辺の道を行くに、とっぷり日も暮れあたりは真っ暗。
宿はと探せば川べりに明かりのついてる家が。
訪うに、中から少々キツ目フェイスながらゾクっとするような美女。
何分女の一人暮らし故、たいしたおもてなしもできませぬがとの、ことでお泊りすることとなるのです。

そうなったら言わずもがな、あのねのね・つくばねの唄↓
↑ではありませんが、そういったストーリーになるものと、相場は決まっております。
ところが物語のこの女性、あまりにも激しいもので、男は悲鳴をあげる事となります。

「おほほ、なんですか? 大丈夫たる方がたかか女ひとりに悲鳴など」

もし、この場の光景を見てたものがあったら、きっと腰をめかしたに違いありません。
なにせ、f裸の青年が白い大蛇にぐるぐる巻きにされてたのですから!
とまあ、こうして犠牲者の美丈夫は、夜明けとともに溶けて水になってしまうのです。

この水辺の女怪は、地方によっては白雪姫と呼ばれてます。

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