ウイズコロナの掛け声の下、GDP戦後最悪、不二家大量閉店。ゆめ、ゆめ、夢がないね!
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見掛け上は暫くご無沙汰しました。
んで、その後。
GDP(の伸び)の話題が休刊日明けの紙面を賑わしてますね。
私・齋藤杏花 (さいとうあんな)は~
大学で学んだ教科からすれば、こうした事はむしろ人様に教えて差し上げる立場にあるのですが、どうもよくわかんねえんですよねえ。
いやはや、ホント、実感のない話として相場で言うとこの材料としか掴めないんです。
あたかも二題噺の、新型感染症の問題が危機感に駆られないのと同じく、ウイズコロナの時代かなあ、って処です。
さて、本題に入りましょう。

新聞ではなくネットに目を転ずれば、不二家が話題になってますよねえ。
中身は読むに値しない、何だか聞いたこともないようなのが数日前の新聞に出てた記事の所感を、yahooがなんかにあげただけなんですから。
私は幸い、yapoo、じゃなかった、yahooとは無縁と過ごせてるんですよ。
だって、あの禿…おっと悪口は限がありませんので戻します。
不二家でしたね。
レストランは一般論としてコロナ禍で大打撃を受けてるのは言われるまでもないですけど、原点の洋菓子店が大量閉店とか。
これまた、何を今更なんです。
…ペコちゃんはあの折に死去しました。
ほら、あの食品偽装等の不祥事。2006-2007年のことだったんですか。
あれには私も首突っ込みましたよ。
残ってるので、全文掲載しましょう。結構の自信作です。
売家と 唐様で書く 三代目 (江戸川柳)
奥州藤原氏は三代ですか。
三代で滅んだと言おうか、三代もに渡って長らえたと言おうか。歴史に検証するに、後者の言い回しが妥当のようです。
そう、大よそ日本においてはですよ。名家などというものは、どの世界においても三代は持たない。うん、二代目はまだ初代の苦労を目の当たりにしているので、辛うじて潰すまでにはいたらないんですよ。
これが三代目ともなると、初代の苦労を見たことがない、生まれついての御曹司、やおら名家もそこで終わり、という揶揄を込めた標掲の川柳です。
新春早々、家族内のバラバラ殺人のニュースがとびこんできた、この正月…
またしても"暗雲"たる気分にさせられるような報道を耳にすることになりました。
そうですよねえ、洋菓子の老舗・不二家の不祥事。
創立者の孫に当たる藤井林太郎社長の辞任問題にまで発展した程の悪質なものであるようです。
いや、ホント残念ですよ。
私もまた、ペコちゃんに対する思い入れのある一人ですから。
不二家レストランに連れて行ってもらうのが楽しみだった…
まあ、今でこそへそ曲がりにしてデブしょうの私ですけど、ご幼少のみぎりは、そんな当たり前のこともあったんですよ。
休日昼間のファミレスというのは、たぶんにもれず満席。
当時より我侭女王様だった私は、プーっと膨れます。
そして、窘められる、「順番なの」、と。
うん、「ペコちゃんに笑われるよ」とまで言われたら、大人しく待たざるをえませんねえ。
待つこと暫し、漸く「お待たせしました」の声が。
人目はばからず、万歳三唱しながら、ウェイトレスさんの後ろを小走りについて行ったものでしたっけ。
そんな私も、もうじき数え年21歳になるわけですよ。
うん、少しは大人の話題に続けましょう。
件の不二家不祥事につき、一部経済アナリシストたちは、同族会社のワンマン経営を元凶と指摘する。
そして、同族会社やワンマン経営に対するバッシング世論に繋がりつつあります。
ああ、いけませんかねえ、ワンマン?
論語見てくださいな。
孔子様は、組織はワンマンでなければならないと言ってますよ。
なんとなれば、ワンマン組織でなければ、派閥ができるから。
大いに賛意を覚えるところです。
派閥はよくないですよ。
排他的馴れ合い、或いは正反対に内輪のいがみ合いで、空中分解するがオチ。
番頭多クシテ船山ニ上ルってこともありますし。
おっと、おっと、イミフの冗談は兎も角としても、ワンマンこそ理想的組織形態と私は確信します。少なくとも、わが国のような儒教的序列の根付いた土地においては。
ここで注意しなければならないのは、ワンマンと自己中は似て非なるものということです。
ここらのニュアンスについては、池波正太郎さんの『亭主関白論』を引くと説明がしやすい。
ああ、こうです。
例えば、妻の親が死んだとする。で、香典を(家長である自分の名前で)いくら包むつもりか聞いてみる。
そして、「その倍は持って行きなさい。お前の親じゃないですか」
関白亭主というのはこのように、それはそれは♀を大事にするもの、そうじゃなければ、亭主関白でもなんでもない、ただのガキ大将、
と、池波さんは語っていました。
うん、サディズムに花束を!ばりの自称M男指弾に繋げられそうですねえ。
そして、目指せ!! 平成の女蜀山人! 全編にあふれる、地に根ざさない欧米猿真似文化への警鐘にも。
でもまあ、広げすぎもなんですので、自重するとしますか。
兎も角この不祥事を機に、日本企業の伝統的経営形態がいよいよ否定的な位置づけにおかれてしまうのではないかと私は憂う、これが二つ目の罪です。
不二家ですよねえ。
ゆめ、ゆめ、夢がないね。
子供の夢を、大人の夢を…
過去の思い出を、将来への思い入れを…
多くの人たちのこれらをぶち壊しにしてしまった藤井社長、否、不二家林太郎旦那には、猛省をしていただきたいところです。
こうして13.5年を経て読み返してみるに、冒頭言った私が大学で学んでいた不経済学ってのはこんなとこなんでせう。
そうなんです。上述につきてますよ。
不二家に戻しても、まったく同事情。
藤井一族が退いたあの折に実質つぶれてしまった、改めて何を今更と繰り返すのみです。
夢もチボーもないのよ、と。