本日は2月最終日曜。お約束どおり、『梅花歌三十二首并序』の最終回をばお噺しします
万葉集 万葉のこころ 万葉の人々 犬養孝 梅花歌三十二首并序 2月15日、最大光度 宵の明星 金星が月末には留 梅の花 手折り挿頭して 遊べども 飽き足らぬ日は 今日にしありけり 陰陽師礒氏法麻呂 齋藤杏花facebook Facebook 齋藤杏花 (さいとうあんな) 齋藤杏花 壱岐目村氏彼方 春柳 縵に折りし 梅の花 誰か浮かべし 酒杯の上に 霞立つ 長き春日を 挿頭せれど いや懐かしき 梅の花かも 小野氏淡理 天平二年正月十三日に、帥の老の宅に萃まりて、宴會を申きき。時に、初春の令月にして、氣淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫ず。加以、曙の嶺に雲移り、松は羅を掛けて蓋を傾け、夕の岫に霧結び、鳥は縠に封めらえて林に迷ふ。庭には新蝶舞ひ、空には故鴈歸る。是に天を蓋とし地を座とし、膝を促け觴を飛ばす。言を一室の裏に忘れ、衿を煙霞の外に開く。淡然に自ら放にし、快然に自ら足る。若し翰苑あらぬときには、何を以ちてか情を攄べむ。請ふ落梅の篇を紀さむ。古と今と夫れ何そ異ならむ。園の梅を賦して聊かに短詠を成す宜し。
愛用のデジカメが、どうもこのとこ、夜空の撮影ができなくなってしまってるため、お星情報には触れず仕舞でおりました。
そう、宵の明星。
西空でピィカピィカ輝いております。
調べてみるに去る15日、最大光度(-4.9等級)だったんですね。
そして月末には留を向かえ、やがては内合、いなくなってしまう運びとなっておりますです。
…